gloss / gross の違いと使い分け|例文で分かる「光沢・総額」

glossgross はスペルが似ていますが、意味はかなり違います。

gloss:光沢・つや・注釈・表面的に説明する

gross:総計の・控除前の・ひどく不快な・重大な

見た目のつやや語句説明なら gloss。会計の総額や「気持ち悪い」「重大に悪い」という評価なら gross です。

特に間違えやすいのは、gross incomegross profitgross weight のような会計・数量の表現です。この場合は gloss ではなく gross を使います。

gloss・grossの違いを一覧で比較

単語 中心イメージ よく使う場面 代表表現
gloss 表面のつや・言葉の説明 化粧品、塗装、注釈、表面的な説明 lip gloss / high gloss / gloss over
gross 差し引く前の総量・強い不快感 会計、重量、映画の興行収入、くだけた低評価 gross income / gross profit / That’s gross.

見た目が「つやつや」なら gloss

数字が「控除前・総額」なら gross

くだけた会話で「うわ、気持ち悪い」と言うなら gross です。

glossの意味と使い方

gloss は、まず「表面の光沢・つや」を表します。化粧品の lip gloss、塗装や仕上げの high gloss などでよく使います。

She put on lip gloss before the party.
彼女はパーティーの前にリップグロスを塗りました。

The table has a beautiful gloss.
そのテーブルには美しい光沢があります。

This paint gives the wall a high gloss finish.
この塗料は壁に強い光沢のある仕上がりを与えます。

また、gloss は「語句の説明・注釈」という意味でも使われます。専門用語や古い単語の下に説明を付けるような場面です。

The textbook includes glosses for difficult words.
その教科書には難しい単語の注釈が付いています。

The rare word is glossed at the bottom of the page.
その珍しい単語はページ下部で説明されています。

さらに、gloss over で「問題を軽く扱う」「都合の悪い点をさらっと流す」という意味になります。

He tried to gloss over the mistake.
彼はそのミスを軽く流そうとしました。

The report glosses over the main problem.
その報告書は主要な問題をさらっと扱っています。

grossの意味と使い方

gross は、会計・税金・重量などで「控除前の」「総計の」という意味を表します。net(差し引き後の)と対になることが多い語です。

Her gross income is higher than her net income.
彼女の総収入は手取り収入より高いです。

The company reported higher gross profit this year.
その会社は今年、売上総利益の増加を報告しました。

The gross weight of the package is 2.1 kg.
その荷物の総重量は2.1kgです。

映画や商品などが「合計でいくら稼いだか」を表す動詞としても使われます。

The film grossed over $200 million.
その映画は2億ドル以上の興行収入を上げました。

くだけた会話では、gross は「気持ち悪い」「ひどく不快な」という意味でも使われます。かなり口語的なので、丁寧な文章では unpleasantdisgustingoffensive などに言い換えるとよいです。

That smell is gross.
そのにおいはひどく不快です。

This food looks gross.
この食べ物は見た目が気持ち悪いです。

また、gross negligencegross misconductgross violation のように、「明らかに重大で悪質な」という意味でも使われます。

gross negligence:重大な過失

gross misconduct:重大な不正行為・重大な職務違反

gross violation:重大な違反

よくある間違い

glossgross は1文字違いですが、会計・化粧品・評価の場面で入れ替えると意味が大きく崩れます。

🔺 Our gloss income increased by 10%.
収入の「総額」を言うなら gloss ではありません。

⭕️ Our gross income increased by 10%.
私たちの総収入は10%増えました。

🔺 She used gross to make her lips shiny.
唇に光沢を出す化粧品は gross ではありません。

⭕️ She used lip gloss to make her lips shiny.
彼女は唇に光沢を出すためにリップグロスを使いました。

🔺 The report glossed the company’s total profit.
「総利益」を表すなら glossed ではなく gross profit を使います。

⭕️ The report showed the company’s gross profit.
その報告書は会社の売上総利益を示していました。

発音の違いも確認

gloss は /ɡlɑːs/ または /ɡlɒs/、gross は /ɡroʊs/ です。日本語ではどちらも「グロス」と書かれがちですが、英語では母音と l / r の違いがあります。

gloss:gl の音。つや・注釈のイメージ。

gross:gr の音。総額・不快・重大な悪さのイメージ。

日本語の「リップグロス」は lip gloss、会計の「グロス売上」は gross sales と分けて覚えると実用的です。

3問で確認|gloss / gross

つや・注釈なのか、総額・不快感なのかに注目して選んでください。

第1問:She put on lip ___ before the party.
第2問:The company’s ___ profit increased this year.
第3問:That smell is ___.

まとめ

gloss:光沢・つや・注釈・表面的に説明する

gross:総計の・控除前の・ひどく不快な・重大な

化粧品・塗装・注釈なら gloss。会計数字・総重量・強い不快感・重大な悪さなら gross を使います。

スペルが似た単語を続けて確認したい方は、clap / crap の違い もあわせて読むと、1文字違いの見分け方が整理しやすくなります。

参考にした辞書:Cambridge Dictionary(gloss)Cambridge Dictionary(gross)Merriam-Webster(gloss)Merriam-Webster(gross)