part と portion は、どちらも日本語では「一部」「部分」と訳せます。違いは、その「一部」を構成要素として見るか、分けられた量として見るかです。
まずは、次の2つだけ押さえてください。
- part:全体を作っている一部・構成要素
- portion:全体から分けられた量・取り分・割り当て
「機械の部品」「文章の一部」「生活の一部」なら part。
「予算の一部」「利益の一部」「食事の一人分」のように、量や配分を意識するなら portion が合います。
part・portionの違いを一覧で比較
| 単語 | 中心となるイメージ | よく使う場面 | よく使う形 |
|---|---|---|---|
| part | 全体の一部・構成要素 | 部品、文章、組織、地域、役割、生活の一部 | part of … / a part of … |
| portion | 分けられた量・取り分・割り当て | 食事量、予算、利益、収入、責任の分担 | a portion of … / portion size |
迷ったら、ここだけ見ればOKです。
「それが全体を作る部品・要素か?」と考えているなら part。
「全体からどのくらい切り出されたか?」と考えているなら portion を選びます。
part:全体を作っている一部・構成要素
part は、こういう場面の「一部」です。
part は、全体の中にある一部や、全体を作っている部品・区分を表します。物理的な部品だけでなく、文章、組織、地域、人生、問題の原因など、かなり広い範囲で使えます。
- This is the most important part of the lesson.
ここが授業で最も大事な部分です。 - I read only part of the report.
私は報告書の一部だけ読みました。 - The engine has several damaged parts.
そのエンジンには損傷した部品がいくつかあります。 - Exercise is part of my daily routine.
運動は私の日課の一部です。
partで覚えたい形
- part of …:〜の一部
- a part of …:〜の一部・1つの部分
- parts of …:〜の複数の部分、地域の一部
- take part in …:〜に参加する
part of … は「全体の一部」という意味で非常によく使います。part of the problem(問題の一因)、part of the process(過程の一部)、part of life(人生の一部)のように、抽象的なものにも使えます。
portion:分けられた量・取り分・割り当て
portion は、こういう場面の「一部」です。
portion は、大きなものの中から分けられた「量」「割合」「取り分」に焦点があります。食事の一人分だけでなく、予算、利益、収入、責任などの配分にもよく使います。
- A large portion of the budget was spent on advertising.
予算の大きな部分が広告に使われました。 - She donated a portion of her income to charity.
彼女は収入の一部を慈善団体に寄付しました。 - The restaurant serves generous portions.
そのレストランは一人分の量が多めです。 - I accept my portion of the blame.
私にも責任の一端があると認めます。
portionで覚えたい形
- a portion of …:〜の一部、〜の取り分
- a large/small portion of …:〜の大きな/小さな部分
- portion size:一人分の量、食事の量
- portion control:食事量の管理
portion は part よりも「量として切り出されている」感じが強くなります。そのため、数字、割合、予算、利益、食事量と相性がよい語です。
同じ「一部」でも何が違う?
part と portion は重なる場面もあります。ただし、どちらを使うかで、文の焦点が変わります。
報告書の一部を読んだ
「報告書の一部を読んだ」は、ふつう part を使います。
単に「全部ではなく一部だけ」という意味だからです。portion を使うと、読んだ量の多さや割合に意識が向きます。
- I read part of the report.
報告書の一部を読んだ。最も一般的な言い方です。 - I read large portions of the report.
報告書のかなり大きな部分を読んだ。読んだ量の多さを意識します。
予算の一部を使った
- We used part of the budget for training.
予算の一部を研修に使いました。 - A large portion of the budget went to training.
予算の大きな割合が研修に回りました。
どちらも意味は通りますが、portion を使うと「予算全体の中でどのくらいの配分か」というニュアンスが強くなります。
ケーキの一部・一人分
- I ate part of the cake.
ケーキの一部を食べました。特定のケーキの一部を食べた感じです。 - I ate a portion of cake.
ケーキを一人分食べました。食事量・提供量の感じが出ます。
食べ物では、「その物の一部」か「一人分の量」かを見ます。
part は「その物の一部」、portion は「一人分の量」。この違いで考えると選びやすくなります。
よくある間違いと選び方
機械の部品にはpartを使う
ここは間違えやすいです。
🔺 This portion of the engine is broken.
⭕️ This part of the engine is broken.
エンジンを構成する部品・箇所の話なので part を使います。portion は「量として分けられた一部」という響きが強く、機械の部品には通常合いません。
食事の「一人分」はportionを使う
「食べた量」を言いたいときは、portion が合いやすくなります。
🔺 I ate a part of pasta for lunch.
⭕️ I ate a portion of pasta for lunch.
食事として出された量を言うなら portion が合います。ただし、I ate part of my pasta. なら「自分のパスタを全部ではなく一部だけ食べた」という別の意味になります。
売上や利益の配分はportionが合いやすい
割合や配分を意識する文では、portion が便利です。
⭕️ A portion of the revenue will be used for new projects.
売上や利益から一定の割合を取り分ける話では portion がよく合います。part of the revenue でも意味は通りますが、「配分・割合」をはっきり出したいなら a portion of が便利です。
part・portionの選び方を3ステップで確認
- 部品・構成要素・文章や組織の一部? → part
- 予算・利益・収入など、全体から割り当てられた量? → portion
- 食事の一人分・提供量? → portion
次の3問で、実際の文脈から選べるか確認してみましょう。
3問で確認|part / portion
文脈に合う単語を選んでください。結果では、間違えやすいポイントも確認できます。
まとめ
最後に、ここだけ復習しましょう。
- part:全体を作っている一部・構成要素
- portion:全体から分けられた量・割合・取り分
- 機械、文章、組織、日課などの「一部」は part が基本
- 予算、利益、収入、食事量などの「配分・一人分」は portion を選ぶ
2語はどちらも「一部」と訳せますが、part は構造、portion は量・配分を意識すると選びやすくなります。
