employ と hire は、どちらも人を「雇う」という意味です。基本的な違いは、hire は人を仕事に就ける「採用の動作」に焦点があり、employ は給料を払って働いてもらう「雇用関係・状態」に焦点があることです。
ただし、「hire は短期、employ は長期」と期間だけで分けるのは正確ではありません。hire は正社員の採用にも、専門家への一時的な依頼にも使えます。
employとhireの違いを比較
| 単語 | 中心の意味 | よく使う場面 | 例 |
|---|---|---|---|
| hire | 人を採用する、仕事を依頼する | 採用の決定、採用活動、個別の仕事の依頼 | hire a new engineer |
| employ | 人に有給で働いてもらう | 雇用状態、従業員数、より形式的な説明 | employ 200 people |
- We hired Maya last month.
私たちは先月マヤを採用しました。 - The company employs 200 people.
その会社は200人を雇用しています。
上の hire は「採用した時点」、employ は「現在、何人を雇っているか」を自然に表しています。
hire:採用する・仕事を頼む
hire は、人を新たに仕事に就ける、または報酬を払って特定の仕事を頼むときによく使います。日常会話や求人・人事の文脈で一般的です。
- We need to hire two salespeople.
営業担当者を2人採用する必要があります。 - She was hired as a designer.
彼女はデザイナーとして採用されました。 - They hired a lawyer to review the contract.
彼らは契約書を確認してもらうため弁護士を雇いました。 - The company is hiring.
その会社は人材を募集しています。
正規雇用でも hire を使えます。また、弁護士、カメラマン、請負業者などに一つの仕事を依頼する場合にも自然です。
employ:雇用している・働いてもらう
employ は、給料を払って人に仕事をしてもらうことを表します。会社の従業員数や雇用状態を説明する場面で特に自然で、hire より形式的に響くことがあります。
- The hospital employs more than 500 nurses.
その病院は500人を超える看護師を雇用しています。 - She is employed by a software company.
彼女はソフトウェア会社に雇われています。 - He is employed as an interpreter.
彼は通訳者として雇用されています。 - We employed a researcher to conduct the survey.
私たちは調査を行うため研究者を雇いました。
最後の例のように、employ も「人を雇う行為」に使えます。したがって、hire と employ の境界は完全ではありません。採用した出来事を自然に述べるなら hire、雇用関係や人数を述べるなら employ と考えると使い分けやすくなります。
「hireは短期、employは長期」とは限らない
期間は判断材料の一つにすぎません。次のどちらも自然です。
- The firm hired her for a permanent position.
その会社は彼女を正社員として採用しました。 - They employed him for a six-month trial period.
彼らは彼を6か月の試用期間で雇いました。
hire は短期の専門家や業者への依頼にも使うため、短期の印象を持つ場合があります。しかし、語そのものが短期雇用だけを意味するわけではありません。
文型と前置詞の使い方
| 形 | 例文 | 意味 |
|---|---|---|
| hire + 人 | We hired Ken. | ケンを採用しました |
| hire + 人 + as + 役職 | They hired her as a manager. | 彼女を管理職として採用しました |
| hire + 人 + to do | I hired him to fix the roof. | 屋根を直してもらうため彼を雇いました |
| be hired by + 雇用主 | She was hired by a bank. | 彼女は銀行に採用されました |
| employ + 人 | The shop employs ten people. | その店は10人を雇用しています |
| employ + 人 + as + 役職 | He is employed as a chef. | 彼は料理人として雇われています |
| be employed by + 雇用主 | I am employed by the city. | 私は市に雇用されています |
hireには「借りる」の意味もある
イギリス英語では、料金を払って物を一時的に使う「借りる」にも hire を使います。アメリカ英語では、この意味には通常 rent を使います。
- We hired a car for the weekend.(主にイギリス英語)
週末に車を借りました。 - We rented a car for the weekend.(アメリカ英語で一般的)
週末に車を借りました。
employには「用いる」の意味もある
employ は、人を雇う以外に、方法・技術・戦略などを「用いる」という形式的な意味でも使います。
- The researchers employed a new method.
研究者たちは新しい方法を用いました。 - The company employs several strategies to reduce waste.
その会社は廃棄物を減らすため複数の戦略を用いています。
recruitとの違い
recruit は、候補者を探し、応募を促し、組織に迎え入れる「人材を募集・採用する過程」に焦点があります。hire は最終的に仕事を与える決定を指すことが多く、employ はその後の雇用関係を表すのに向きます。
- We are recruiting software engineers.
ソフトウェアエンジニアを募集しています。 - We hired three engineers.
エンジニアを3人採用しました。 - We now employ 50 engineers.
現在、エンジニアを50人雇用しています。
よくある間違い
- hire は短期雇用にしか使えない:誤りです。正社員の採用にも使えます。
- employ は長期雇用にしか使えない:誤りです。期間が限定された雇用にも使えます。
- Our company hired 500 people worldwide. は常に誤り:誤りではありません。「500人を採用した」という出来事なら自然です。現在の従業員数なら Our company employs 500 people worldwide. が適切です。
よくある質問
「雇う」は英語でhireとemployのどちらですか?
採用する動作や、専門家に仕事を頼むなら hire が一般的です。雇用している状態、従業員数、形式的な説明には employ が自然です。文脈によってはどちらも使えます。
employeeとemployerの違いは?
employee は「従業員・雇われる人」、employer は「雇用主・雇う側」です。どちらも employ からできた名詞です。
「採用する」はhireとrecruitのどちらですか?
採用を決めて仕事に就けることには hire、候補者を探したり募集したりする過程には recruit が適しています。ただし、日本語の「採用活動」の範囲によって両方が使われます。
まとめ
- hire:人を採用する動作、または特定の仕事を依頼することに焦点
- employ:給料を払って働いてもらう関係・状態に焦点
- 短期・長期だけでは分けられず、hire は正規採用にも employ は期間限定雇用にも使える
- hire は主にイギリス英語で「物を借りる」、employ は形式的に「方法を用いる」の意味もある