timid / craven / cowardly の違いと使い分け|例文で分かる「臆病な・卑怯な」

timidcravencowardly は、どれも「臆病な」「勇気がない」と訳されることがあります。

ただし、相手に与える印象はかなり違います。timid自信がなく控えめで、怖がりやすい様子を表す語です。cowardly勇気がないことを直接批判する語です。craven抵抗する気力がなく、卑屈・卑劣だと強く非難する硬い語です。

  • timid:自信がなく控えめ、怖がりやすい
  • cowardly:勇気がない、卑怯だと直接批判する
  • craven:極端に勇気がなく、抵抗しない態度を強く非難する

人の性格を柔らかく言うなら timid、行動を強く批判するなら cowardly、政治・評論・文学的な文脈でかなり強く非難するなら craven が候補になります。

timid・craven・cowardlyの違いを一覧で比較

単語中心となる意味よく使う場面注意点
timid自信がなく控えめ、怖がりやすい性格、表情、声、態度、慎重すぎる政策3語の中では比較的柔らかい
cowardly勇気がない、卑怯な逃げる行為、攻撃、決断、態度への批判人に使うとかなり強い非難になる
craven極端に勇気がなく、抵抗しない評論、政治、文学、強い批判硬く、軽蔑を含む。日常会話では頻度が低い

timid は「おどおどした」cowardly は「卑怯だと責める」craven は「見下すほど勇気がない」と考えると、強さの違いが見えます。

timid:自信がなく控えめ、怖がりやすい

timid は、自信がなく、控えめで、怖がりやすい様子を表します。人の性格、声、表情、態度などに使いやすく、cowardlycraven より非難の度合いは弱めです。

timid は「強く責める」よりも、「自信がなく引っ込みがち」という説明に向く語です。a timid child、a timid smile、a timid voice のように使います。

  • She gave a timid smile at the interview.
    彼女は面接で控えめにほほえみました。
  • He sounded timid when he answered the question.
    彼が質問に答えたとき、自信なさげに聞こえました。
  • The child was timid around strangers.
    その子は知らない人の前ではおどおどしていました。
  • The committee made a timid proposal.
    委員会は踏み込みの弱い提案をしました。

timidで覚えたい形

  • a timid child:おどおどした子
  • a timid smile:控えめな笑み
  • a timid voice:自信なさげな声
  • timid about …:〜に対して怖がり気味で
  • a timid policy:踏み込みの弱い政策

timid は人だけでなく、政策や提案にも使えます。その場合は「大胆さに欠ける」「踏み込みが弱い」という意味になります。

cowardly:勇気がない、卑怯だと直接批判する

cowardly は、勇気がないことを強く批判する語です。単に怖がっているというより、「本来立ち向かうべき場面で逃げた」「相手に正面から向き合わなかった」という非難を含みます。

cowardly はかなり直接的な言い方です。a cowardly attack、a cowardly decision、a cowardly retreat のように、行動や判断を責める場面でよく使われます。

  • It was a cowardly attack from behind.
    それは背後からの卑怯な攻撃でした。
  • He made a cowardly decision to blame someone else.
    彼は他人に責任を押しつける卑怯な決断をしました。
  • The soldiers were accused of a cowardly retreat.
    その兵士たちは臆病な撤退をしたと非難されました。
  • Ignoring the problem was a cowardly choice.
    その問題を無視するのは卑怯な選択でした。

cowardlyで覚えたい形

  • a cowardly attack:卑怯な攻撃
  • a cowardly decision:卑怯な決断
  • a cowardly retreat:臆病な撤退
  • cowardly behavior:卑怯な振る舞い
  • too cowardly to …:〜する勇気がない

cowardly を人に直接使うと、強い侮辱になります。英作文では、性格説明なら timid、非難したい行動なら cowardly と分けると扱いやすいです。

craven:極端に勇気がなく、抵抗しない態度を強く非難する

craven は、勇気がないことを非常に強く非難する硬い語です。日常会話で頻繁に使う語ではなく、評論、政治、文学、ニュース調の文で、卑屈に従う態度や抵抗しない態度を強く批判するときに使われます。

craven は「怖がり」では済まない強さがあります。extreme defeatism、complete lack of resistance に近い発想で、craven refusal、craven surrender、craven yes-men のように、見下す響きが出ます。

  • The leader’s craven refusal to act drew criticism.
    その指導者が行動を拒んだ卑屈な態度は批判を浴びました。
  • The editorial condemned the craven surrender of principle.
    その社説は信念を捨てた卑屈な降伏を非難しました。
  • They criticized the officials as craven yes-men.
    彼らはその役人たちを卑屈なイエスマンだと批判しました。
  • His craven silence made the situation worse.
    彼の卑屈な沈黙が状況を悪化させました。

cravenで覚えたい形

  • a craven refusal:卑屈な拒否
  • craven surrender:卑屈な降伏
  • craven yes-men:卑屈なイエスマン
  • craven silence:卑屈な沈黙
  • cravenly:卑屈に、臆病にも

craven は便利な基本語ではありません。TOEICなどの学習では、まず timidcowardly の強さを押さえ、craven は「かなり硬い強い非難」として覚えるのが現実的です。

例文で比べる timid・cowardly・craven

3語はどれも勇気のなさに関係しますが、性格を説明しているのか、行動を責めているのか、強い軽蔑を込めているのかで選ぶ単語が変わります。

控えめな笑み

⭕️ She gave a timid smile.
彼女は控えめにほほえみました。

🔺 She gave a cowardly smile.
表情や性格の控えめさを言うなら timid が合います。

cowardly は非難が強いため、単に自信がなさそうな様子には強すぎます。

背後からの攻撃

⭕️ It was a cowardly attack from behind.
それは背後からの卑怯な攻撃でした。

🔺 It was a timid attack from behind.
卑怯な行動として強く批判するなら cowardly が合います。

cowardly attack は、正面から向き合わない攻撃を非難する表現として覚えやすい形です。

抵抗しない態度を強く非難する

⭕️ The article criticized their craven surrender.
その記事は彼らの卑屈な降伏を批判しました。

🔺 The article criticized their timid surrender.
評論調で、抵抗しない態度を見下して非難するなら craven が合います。

craven は、日常的な「怖がり」よりもずっと強い語です。軽く使うと大げさに聞こえることがあります。

timid と cowardly の違い

timidcowardly は、どちらも勇気や自信の不足に関係します。ただし、timid は控えめで怖がりやすい性格・態度の説明に向き、cowardly は人や行動への強い批判に向きます。

  • timid:自信がない、控えめ、おどおどしている
  • cowardly:勇気がない、卑怯だと責める

たとえば、a timid child は性格の説明ですが、a cowardly decision は判断への非難です。

cowardly と craven の違い

cowardly は、勇気がない行動や態度を直接批判する基本的な語です。craven はさらに硬く、極端な敗北主義や抵抗しない態度への軽蔑を含みます。

  • cowardly:日常語としても使える強い非難
  • craven:評論・文学・政治文脈で使う、かなり硬く強い非難

英作文では、まず cowardly を使えるようにし、craven は「かなり強い書き言葉」として受け身で理解できるようにしておくと安全です。

TOEICや英語学習での見分け方

空欄の近くにある名詞を見ると、どの単語を選ぶか判断しやすくなります。

周りに出やすい語選びやすい単語理由
child / smile / voice / persontimid自信がなく控えめな性格・様子を表す
attack / retreat / decision / behaviorcowardly勇気がない行動を直接批判する
refusal / surrender / yes-men / silencecraven抵抗しない態度を硬く強く非難する
policy / proposal / responsetimid踏み込みや大胆さに欠ける意味で使える

a timid smilea cowardly attacka craven refusal をセットで覚えると、強さの違いがつかみやすくなります。

timid・craven・cowardlyを英英辞典で確認

Cambridge Dictionary では、timid は恥ずかしがりで神経質、自信があまりなく、怖がりやすい語として説明されています。Merriam-Webster では、timid は勇気や自信、大胆さに欠けること、craven はごくわずかな勇気もなく軽蔑されるほど弱気なこと、cowardly は coward にふさわしい状態や振る舞いとして説明されています。Merriam-Webster の類義語説明では、cowardly は弱く卑しい勇気の欠如、craven は極端な敗北主義と抵抗の欠如を示す語として整理されています。

3問で確認|timid / craven / cowardly

控えめな性格なのか、卑怯な行動への非難なのか、硬く強い軽蔑なのかに注目して選んでください。

第1問:She gave a ___ smile at the interview.
第2問:It was a ___ attack from behind.
第3問:The article criticized their ___ surrender.

問題作成の参考:timid(Cambridge Dictionary)・cravencowardly(Merriam-Webster Dictionary)

まとめ

  • timid は、自信がなく控えめで怖がりやすい
  • cowardly は、勇気がないことを直接批判する
  • craven は、極端に勇気がなく抵抗しない態度を硬く強く非難する
  • a timid smilea cowardly attacka craven refusal を形で覚える

timid は「控えめでおどおどした」、cowardly は「卑怯だと責める」、craven は「軽蔑を込めて強く非難する」。この強さの差を押さえると、「臆病な」という日本語訳だけで迷いにくくなります。