「言う」「話す」を英語にしようとすると、say、tell、speak、talkのどれを使うか迷うことがあります。この4語は、文の形や話している場面に合わせて使い分けます。
最初から4語を一度に比べる必要はありません。まず、発言の内容を伝えるsay / tellと、話す行為や会話を表すspeak / talkに分けます。そのうえで、相手を動詞の直後に置くか、言語の話か、相手との会話かを確認すると選びやすくなります。
| 単語 | 主に見るところ | 代表的な形 |
|---|---|---|
| say | 言った言葉や発言内容 | say + 内容、say to + 人 |
| tell | 情報や指示を伝える相手 | tell + 人 + 内容 |
| speak | 言葉を発すること、言語、改まった場面 | speak English、speak to + 人 |
| talk | 相手との会話 | talk to + 人、talk about + 話題 |
4語は「発言内容」と「話す行為」に分ける
sayとtellは、誰かの発言を伝える場面で使います。Cambridge Grammarでは、間接話法において、sayは発せられた言葉に、tellは伝えられた内容やメッセージに焦点を置くと説明しています。
She said that she was tired.
彼女は疲れたと言いました。
She told me that she was tired.
彼女は私に、疲れたと伝えました。
2つ目の文には、情報を受け取る相手のmeがあります。sayとtellで迷ったら、まず「誰に伝えたかを動詞の直後に置きたいか」を確認します。
speakとtalkは、言葉を発することや、誰かと会話することを表します。
I speak English at work.
私は仕事で英語を話します。
I talked to Emi after work.
私は仕事のあと、エミと話しました。
言語名を続けるならspeak、会話そのものを表すならtalkを考えます。
sayとtellは、相手を動詞の直後に置くかで見分ける
sayは、人を間接目的語として動詞の直後に置きません。相手を示したいときは、say to + 人の形にします。
He said to me, “Be careful.”
彼は私に「気をつけて」と言いました。
He said me ...とはしません。相手を入れず、発言内容だけを続けることもできます。
He said that the store was closed.
彼は、その店は閉まっていると言いました。
tellは通常、情報を受け取る相手を動詞の直後に置きます。
He told me that the store was closed.
彼は私に、その店は閉まっていると伝えました。
この文からmeを外して、He told that ...とはしません。
ただし、tellには相手を置かない代表的な組み合わせもあります。
- tell the truth:本当のことを言う
- tell a lie:うそをつく
- tell a joke:冗談を言う
- tell a story:物語を話す
tellのあとに人が見当たらないときは、truth、lie、joke、storyなどとの組み合わせかを確認してください。
直接話法はsay、指示はtellが基本
発言を引用符に入れてそのまま示す直接話法では、通常sayを使います。
She said, “Please wait here.”
彼女は「ここで待ってください」と言いました。
相手に命令や指示を伝えるときは、tell + 人 + to不定詞を使えます。
She told me to wait there.
彼女は私に、そこで待つように言いました。
この2文は、伝えている内容が近くても文の作り方が違います。
- 言葉をそのまま引用する:
say + “発言” - 誰かへの指示として伝える:
tell + 人 + to do
Cambridge Grammarでは、くだけた話し言葉でsay + to不定詞が使われる場合も示されています。ただし、sayとtellの基本を覚える段階では、相手への指示をtell + 人 + to doで組み立てると区別しやすくなります。
言語はspeak、会話に焦点を置くならtalk
英語や日本語など、言語を話せることにはspeakを使います。
She speaks French and English.
彼女はフランス語と英語を話します。
言語名をtalkの直後に置き、She talks French.とはしません。
talkは、話し手と聞き手がいる会話に焦点を置ける動詞です。話す相手には通常to、話題にはaboutを使います。
I talked to Ken about the schedule.
私はケンと予定について話しました。
この文で伝えたいのは、言葉を発したという事実より、ケンとの会話です。誰かと意見や情報をやり取りした場面なら、talkが候補になります。
speakも人を相手に使えるため、speak to + 人が誤りというわけではありません。speakとtalkの両方が使えそうな場面では、会話への焦点と改まり具合を確認します。
speakとtalkは、場面の改まり具合でも変わる
Cambridge Grammarでは、speakはtalkより改まった表現とされています。改まったプレゼンテーションや講演では通常speak、くだけた発表や会話ではtalkが使われます。
Professor Lee will speak about climate change.
リー教授は気候変動について講演します。
I talked to my friend about the movie.
私は友人とその映画について話しました。
ただし、「仕事なら必ずspeak、友人なら必ずtalk」と機械的に分ける規則ではありません。たとえば、相手に話があると切り出すI need to speak to you.は、I need to talk to you.より改まった、または深刻な印象になる場合があります。
speakとtalkでは通常、相手の前にtoを置きます。withも使えますが、Cambridge Grammarでは、より改まった場面で使われることがあると説明されています。
- speak to a customer
- talk to a friend
- speak with the manager
電話で相手を呼び出すときもspeakを使います。
Can I speak to Ms. Brown, please?
ブラウンさんをお願いできますか。
5問でsay・tell・speak・talkを選ぶ
空欄に入る語を選んでください。必要に応じて過去形や三人称単数現在形にします。
迷ったときは4つの順番で確認する
日本語の「言う」「話す」だけで決めず、次の順番で文を確認します。
- 発言内容を伝えるならsayかtellを考える。
- sayとtellのどちらかで、相手を動詞の直後に置くなら通常はtellを選ぶ。
- 言語ならspeak、相手との会話に焦点を置くならtalkを考える。
- speakとtalkがどちらも使えそうなら、場面の改まり具合を確認する。
| 確認すること | 候補 | 代表的な形 |
|---|---|---|
| 発言内容を伝える | say | say + 内容 |
| 相手へ情報・指示を伝える | tell | tell + 人 + 内容 / to do |
| 言語を話す、改まった場面で話す | speak | speak English / to + 人 |
| 相手と会話する | talk | talk to + 人 / about + 話題 |