「見る」を英語にするときは、見たときの状況によって see、look、watch を使い分けます。
自然に目に入ったなら see、意識して視線を向けるなら look at、動きや変化をしばらく見るなら watch が基本です。
| 単語 | 意味の中心 | よく使う形 | 例 |
|---|---|---|---|
| see | 目に入る、見かける | see + 人・物 |
see a bird |
| look | 意識して目を向ける | look at + 人・物 |
look at a photo |
| watch | 動きや変化を見続ける | watch + 人・物 |
watch a game |
see・look・watchの違いを一覧で比較
3語の違いは、「見ようとしたか」と「どのくらい見ていたか」を考えると分かりやすくなります。
- see:人や物が自然に目に入り、それに気づく
- look at:見たいものへ意識して視線を向ける
- watch:何が起きるかに注意しながら、ある程度の時間見る
たとえば、道で犬を見かけたならsee、犬の方へ目を向けたならlook at、犬が遊ぶ様子をしばらく見ていたならwatchです。
同じ対象でも、見たときの状況が変われば選ぶ語も変わります。「動くものには必ずwatch」と決めるのではなく、目に入っただけか、動きを追っていたかまで考えます。
seeは、自然に目に入ったときの「見る」
seeは、人や物が目に入り、その存在に気づいたときに使います。自分から視線を向けたことより、「見えた」「見かけた」という結果に焦点があります。
I saw a rainbow on my way home.
帰宅途中に虹を見ました。
Can you see the mountains from here?
ここから山が見えますか。
虹の例は、歩いている途中で虹が目に入った場面です。山の例では、そこから山が見えるかという視覚の状態を尋ねています。
試合や映画、公演などを「見た」という経験にもseeを使えます。
I saw the game last night.
昨夜、その試合を見ました。
この文は、試合を見たという経験を伝えています。試合を見続ける行為に焦点を置くなら、watchも候補になります。
lookは、意識して視線を向ける「見る」
lookは、見たいものへ意識して目を向けるときに使います。見る対象を続ける場合は、look at + 人・物の形にします。
Look at this photo.
この写真を見てください。
She looked at me and smiled.
彼女は私を見て笑いました。
Look this photo.ではなく、Look at this photo.です。seeとwatchは動詞の直後に見る対象を置けますが、視線を向ける意味のlookではatを使います。
なお、You look tired.のlookは「〜に見える」という別の使い方です。この記事で扱う「目を向ける」という意味とは文の形が異なります。
watchは、動きや変化を見続ける「見る」
watchは、人や物をある程度の時間見て、何が起きるかに注意を向けるときに使います。スポーツ、テレビ、人や動物の動きなどが分かりやすい例です。
We watched the game for two hours.
私たちはその試合を2時間見ました。
She watched the birds in the garden.
彼女は庭の鳥たちを眺めていました。
動いているものでも、見かけただけならseeを使えます。反対に、動きの少ない場面でも、何が起きるか注意して見続けるならwatchが合うことがあります。対象の種類だけでなく、見る時間と意識で選びます。
映画・テレビ・スポーツではseeとwatchをどう使い分ける?
映画、テレビ、スポーツでは、seeとwatchの両方が候補になる場面があります。
映画館へ行って作品を見た経験を伝えるなら、seeがよく使われます。家庭などで画面を見続ける場面ではwatchが自然です。
We went to see a movie last night.
昨夜、映画を見に行きました。
We watched a movie at home last night.
昨夜、家で映画を見ました。
テレビを日常的に見るならwatch TVです。
I watch TV after dinner.
私は夕食後にテレビを見ます。
スポーツも、試合を見た経験ならsee、試合の流れを追って観戦したことに焦点を置くならwatchを使えます。
Did you see the baseball game yesterday?
昨日の野球の試合を見ましたか。
We watched the game from start to finish.
私たちはその試合を最初から最後まで見ました。
「映画ならsee、テレビならwatch」とだけ覚えると、両方を使える場面を説明できません。作品を見た経験なのか、画面や試合を見続ける行為なのかを考えると選びやすくなります。
look at・see・watchで間違えやすい英文
lookの後ろに見る対象を直接置かない
- 誤:
Look this chart. - 正:
Look at this chart.
「この図へ目を向けて」と伝えるため、lookの後ろにatを置きます。
見かけただけならwatchではなくsee
- 不自然:
I watched a fox on my way home. - 自然:
I saw a fox on my way home.
帰宅途中にキツネを見かけたという意味ならsawが自然です。立ち止まり、キツネの動きをしばらく見ていたならwatchedも使えます。
テレビを見る習慣にはwatchを使う
- 誤:
I see TV every night. - 正:
I watch TV every night.
毎晩テレビを見るという習慣にはwatch TVを使います。
3問クイズ|see・look・watchを文脈から選ぶ
目に入ったのか、視線を向けたのか、しばらく見ていたのかを考えて選んでください。
迷ったときは、目に入ったならsee、目を向けるならlook at、動きや変化を見続けるならwatchを最初の目安にします。映画やスポーツでは、見た経験を伝えるのか、見る行為に焦点を置くのかも確認します。
「じっと見る」を表す語まで比べたい場合は、gazeとstareの違いを参照してください。「景色・眺め」の名詞は、view・landscape・sceneryの違いで整理しています。
参考資料:Cambridge Grammar「Look at, see or watch?」、Oxford Advanced Learner's Dictionary「look」、「see」、「watch」