「運命」は英語で fate または destiny と表せます。
fateは、人や物事が最終的にどうなるかという「行方・結果」に焦点を置きやすい語です。destinyは、人や国などが将来たどることになっている「道・未来」に焦点を置きやすい語です。
ただし、これは絶対的な分け方ではありません。どちらも、人の力では変えにくい運命や、出来事を決める力を表せます。「fateは悪い運命、destinyは良い運命」と、良い・悪いだけで判断しないことが大切です。
fate:人・物事の最終的な行方や結果に焦点を置きやすい
destiny:人や国などが将来たどる道や未来に焦点を置きやすい
fateとdestinyの違い|結果・行方か、将来の道か
| 単語 | 中心となる意味 | 焦点を置きやすいもの | 使われる場面の例 |
|---|---|---|---|
| fate | 運命、行方、最終結果 | 最終的にどうなったか・どうなるか | 人の安否、計画や法案の行方、同じ結末 |
| destiny | 運命、定められた未来 | 将来どこへ向かうか・何になるか | 人生の道、国の未来、自分で切り開く将来 |
計画が続くのか中止になるのかなど、物事の最終的な行方を表すならfateがよく合います。人や国がこれからどのような道をたどるのかを表すならdestinyが候補になります。
この違いは、2語を選ぶときの目安です。fateとdestinyには、どちらも「出来事を決めると考えられる力」という意味があり、文脈によっては重なります。
fateの意味と使い方|人・物事の行方や最終結果
fateは、人や物事に最終的に何が起こるか、その行方や結果を表します。人だけでなく、計画・会社・法案などにも使えるのが特徴です。
- The board will decide the fate of the project tomorrow.
取締役会は明日、その計画の行方を決めます。 - No one knows the fate of the missing ship.
行方不明の船がどうなったかは、誰にも分かりません。 - The two teams suffered the same fate.
その2チームは同じ運命をたどりました。
fateは the fate of … の形で使われます。「~の運命」「~の行方」と訳せます。decide the fate of …なら「~の行方を決める」、know the fate of …なら「~がどうなったかを知る」という意味になります。
fateには、出来事を決めると考えられる「運命の力」という意味もあります。
- Fate brought them together again.
運命が2人を再び引き合わせました。
destinyの意味と使い方|人や国がたどる将来の道
destinyは、人や物に定められた将来や、あらかじめ決められた出来事の流れを表します。人の生き方、集団の進む方向、国の未来など、先へ続く道に目を向けるときに使われます。
- He believed that music was his destiny.
彼は、音楽が自分の進むべき道だと信じていました。 - The country must decide its own destiny.
その国は自らの未来を決めなければなりません。 - She wanted to control her own destiny.
彼女は自分の運命を自分で決めたいと考えていました。
destinyも、未来を決めると考えられる力を表せます。また、人や物それぞれの運命を表すときは、複数形の destinies を使います。
- Their destinies were closely connected.
彼らの運命は密接につながっていました。
fateは悪い運命、destinyは良い運命とは限らない
fateは、避けにくい結果、とくに好ましくない結果を表す傾向があります。一方、destinyは、あらかじめ定められた偉大な道や未来を連想させることがあります。
良い・悪いだけで決めない:どちらも決まった評価を含むわけではありません。fateは好ましい巡り合わせにも使えます。destinyも、単語そのものが明るい未来を意味するわけではありません。
たとえば、次のfateは悪い運命ではありません。
- It was fate that we met.
私たちが出会ったのは運命でした。
2語の違いを「暗いfate、明るいdestiny」だけで覚えると、計画の行方や国の未来といった用法を説明できません。まず結果・行方なのか、将来の道なのかを確認し、そのうえで文全体の響きを考えます。
fateとdestinyが重なる場面・置き換えにくい場面
人の力では変えにくい運命や、最初から決まっていたように感じる出来事では、fateとdestinyの両方が候補になります。ただし、同じような場面でも焦点は少し変わります。
It was fate that brought them together.
2人を引き合わせた出来事や巡り合わせに焦点があります。
It was their destiny to be together.
2人が一緒になることが、定められた人生の道だったという響きがあります。
一方、次のような場面では、選びやすい語が比較的はっきりしています。
| 表したいこと | 選びやすい語 | 理由 |
|---|---|---|
| 提案が採用されるかどうかという行方 | fate | 物事の最終結果に注目している |
| 行方不明者が最終的にどうなったか | fate | 人の安否や結末に注目している |
| 自分の人生を自分で決める | destiny | 将来たどる道に注目している |
| 国がこれから進む方向 | destiny | 長期的な未来に注目している |
どちらか迷ったら、「良い運命か、悪い運命か」ではなく、「最終的にどうなるか」と「将来どこへ向かうか」のどちらを伝えたいか考えてみてください。
例文でfateとdestinyのどちらかを選ぶ
良い・悪いではなく、文が結果・行方と将来の道のどちらに注目しているかを見て選びましょう。
- fateは、人・物・計画などの最終的な運命、行方、結果を表す。
- destinyは、人・集団・国などが将来たどることになっている道や未来を表す。
- fateは好ましくない結果、destinyは偉大な未来を連想させることがあるが、良い・悪いだけでは分けられない。
- 両語が重なる場面では、文が結果と将来の道のどちらに注目しているかで選ぶ。