fearは、名詞では「恐れ・恐怖・不安」、動詞では「恐れる・心配する」を表します。強い恐怖にも使える語で、軽い不安や長く続く恐れだけを指すわけではありません。
似た語のterrorは「極度の恐怖」、frightは突然の出来事にびくっとするような「恐怖・驚き」を表します。terrorは恐怖の強さ、frightは突然驚いた反応に注目した言い方です。
fearは名詞で「恐れ」、動詞で「恐れる」
発音はイギリス英語で/fɪə(r)/、アメリカ英語で/fɪr/です。
名詞のfearは、危険を感じたときの恐怖や、悪いことが起こるかもしれないという不安を表します。感情を表す数えない用法も、特定の対象への恐れを表すa fear of …のような用法もあります。
以下の英文と和訳は、使い方を確認するために作成した例文です。
I have a fear of deep water.
深い水の中に入るのが怖いです。
このfearは「恐れ」という名詞で、have a fear of …で「〜を恐れている」と言えます。
I fear failure, but I want to try again.
失敗は怖いですが、もう一度挑戦したいです。
こちらのfearは「恐れる」という動詞です。恐れる対象をすぐ後ろに置き、fear failureのように使います。過去形・過去分詞はfeared、ing形はfearingです。
fear of・fear that・for fear ofの使い方
fear ofの後ろには恐れる対象を置く
名詞のfearにofを続けると、何を恐れているかを表せます。ofの後ろには名詞のほか、losingのような動名詞も置けます。
He has a fear of losing his job.
彼は仕事を失うことを恐れています。
fear of losing his jobは「仕事を失うことへの恐れ」を表します。
fear thatで心配している内容を伝える
動詞のfearの後ろにthat+主語+動詞を続けると、何が起こるのを心配しているのかを文で示せます。
We fear that the storm will damage the bridge.
私たちは、嵐で橋が損傷するのではないかと心配しています。
このfearは「〜ではないかと心配する」という意味です。名詞のfearにもthatが続く用法がありますが、この文ではWeに続く動詞として使われています。
for fear ofで「〜を恐れて」と理由を示す
for fear of+名詞・動名詞は、悪いことが起こるのを恐れ、それを避けようと行動する理由を表します。
She checked the address twice for fear of sending the letter to the wrong person.
違う相手に手紙を送ってしまわないよう、彼女は住所を二度確認しました。
住所を確認した理由がfor fear of以下です。この文は、すでに送り間違えたと言っているわけではありません。
terrorは強い恐怖、frightは突然の恐怖や驚き
| 語 | 恐怖を表すときの意味 | 注目する点 |
|---|---|---|
| fear | 恐れ・恐怖・不安 | 恐れる気持ちを広く表す |
| terror | 極度の恐怖 | 恐怖の強さを強調する |
| fright | 突然感じる恐怖・驚き | びくっとするような反応を表す |
terrorで恐怖の強さを伝える
「ひどくおびえて」「恐怖に駆られて」と言いたいときは、in terrorという形が使えます。
The passengers screamed in terror as the bus slid toward the cliff.
バスが崖に向かって滑り、乗客たちは恐怖のあまり叫びました。
terrorは、その場の恐怖の強さを伝えています。戦争や災害だけに限って使う語ではありません。
frightはgiveやgetと組み合わせて使える
give someone a frightで「人をびっくりさせる」、get a frightで「びっくりする」と表せます。
The sudden crash gave me a fright.
突然の大きな物音に、私はびくっとしました。
I got a fright when a cat jumped out from behind the door.
ドアの陰から猫が飛び出してきて、私はびっくりしました。
猫や物音という原因より、それに驚いた反応に注目した言い方です。frightを使っていても、必ず軽い驚きというわけではありません。
fear・terror・frightを使い分けるときの注意
fearを「中程度の恐怖」、frightを「一瞬で終わる軽い恐怖」と固定すると、意味を狭く捉えすぎます。fearは突然感じる強い恐怖にも使えます。frightは突然の反応を表しますが、恐怖がすぐ収まると決まっているわけではありません。
同じ出来事について、fearで恐れていることを伝えたり、terrorでその強さを強調したりすることもできます。「猫が飛び出したからterrorは誤り」のように、原因だけで正誤は決められません。
英文を作るときは、何におびえているのかに加え、強く伝えたいのが恐怖の程度なのか、突然驚いた反応なのかを考えると語を選びやすくなります。
3問で確認するfear・terror・frightの使い方
意味と文の形を読み、答えを一つずつ選んでください。
問題と答えを読む
第1問:「極度の恐怖」という意味を表すのは、terrorとerrorのどちらですか?
答え:terrorです。恐れを広く表すfearの中でも、その強さを強調します。
第2問:I got a fright when the door slammed. のget a frightは、どんな意味ですか?
答え:「びっくりする」です。ドアが勢いよく閉まって、急に驚いたことを表しています。
第3問:She checked the address twice for fear of sending the letter to the wrong person. で、住所を確認した理由は何ですか?
答え:「送り間違いを避けたかったから」です。for fear of以下は、恐れて避けようとしていることを表します。
fear・terror・frightの語義を確認した辞書
Merriam-Webster「fear」:名詞・動詞の意味、terror・frightとの違い
Oxford「fear」の名詞用法:発音、fear of、for fear of
Oxford「fear」の動詞用法:fear+目的語、fear that、活用形
Merriam-Webster「terror」:強い恐怖を表す意味
Oxford「fright」:give someone a fright、get a frightの用法