「討論・議論する」を英語で言うと?discuss・debate・argueの違い

「議論する・討論する」は英語で discussdebateargue などを使います。discuss は意見や情報を出し合って話し合う、debate は異なる立場や賛否を正式・真剣に検討する、argue は理由を挙げて主張する、または言い争うという意味です。

3語を単純に「穏やか→激しい」の順で分けることはできません。argueは感情的な口論だけでなく、論文や説明で根拠を示して主張する場合にも使います。

discuss:ある話題について意見・情報を交換し、詳しく検討する

debate:異なる立場や賛否を取り上げ、正式・真剣に論じる

argue:根拠を挙げて主張する/相手と言い争う

discuss・debate・argueの違いを比較

単語発音中心的な意味よく使う形
discuss/dɪˈskʌs/話題を詳しく話し合う・検討するdiscuss + 話題 / discuss A with B
debate/dɪˈbeɪt/異なる立場から討論・熟考するdebate + 論点 / debate whether …
argue英 /ˈɑːɡjuː/・米 /ˈɑːrɡjuː/根拠を示して主張する/言い争うargue that / for / against / with

迷ったら、会話の目的を確認します。

情報や案を一緒に検討するなら discuss。賛否・対立する立場を正式に論じるなら debate。自分の結論を理由で支える、または相手と言い争うなら argue が基本です。

discussの意味と使い方|「話し合う・詳しく論じる」

discussは、ある話題について人と意見や情報を交換したり、文章で詳しく検討したりする他動詞です。話し合いが必ず穏やかとは限りませんが、語そのものは対立や勝ち負けを必要としません。

  • We need to discuss the budget before Friday.
    金曜日までに予算について話し合う必要があります。
  • She discussed the problem with her supervisor.
    彼女はその問題を上司と話し合いました。
  • The report discusses three possible causes of the decline.
    その報告書は減少の原因として考えられる3点を詳しく論じています。

活用は discuss–discussed–discussed、進行形は discussing です。名詞は discussion(話し合い・議論)です。

discussはaboutを付けない

discussは他動詞なので、話題を直接後ろに置きます。「〜について話し合う」は discuss the issue であり、基本的に discuss about the issue とはしません。

🔺 Let’s discuss about the schedule.

⭕️ Let’s discuss the schedule.

⭕️ Let’s talk about the schedule.

discussは目的語を直接取り、talkを使う場合はaboutが必要です。

discuss A with B

「BとAについて話し合う」は discuss A with B です。話題Aを先に置き、話し合う相手Bをwithで示します。

  • I will discuss the proposal with my team.
    その提案についてチームと話し合います。
  • Have you discussed this with your family?
    このことをご家族と話し合いましたか。

debateの意味1|「討論する・異なる立場から論じる」

動詞debateは、議会、選挙、授業、討論会などで論点を正式に検討することを表します。対立する立場や賛否が意識されやすい語ですが、必ず感情的に争うわけではありません。

  • Parliament will debate the bill next week.
    議会は来週その法案を審議します。
  • The students debated whether school uniforms should be required.
    生徒たちは制服を必須にすべきか討論しました。
  • The candidates debated each other on live television.
    候補者たちはテレビの生放送で討論しました。

活用は debate–debated–debated、進行形はeを取って debating です。

名詞debateの意味

debateは「討論・論争」という名詞にもなります。可算名詞として討論会を指すほか、不可算的に社会で続く広い論争を表すこともあります。

意味
a debate on / about〜に関する討論a debate on climate policy
public debate社会的・公開の議論spark public debate
under debate審議・論争中でThe issue is still under debate.

debateの意味2|「どうするか熟考する」

debateは、複数の選択肢を心の中で比較して決めかねる場合にも使います。人前での討論だけに限定されません。

  • I’m debating whether to accept the offer.
    その申し出を受けるべきか迷っています。
  • We debated what to do next.
    私たちは次に何をすべきか熟考しました。

argueの意味1|「根拠を挙げて主張する」

argueは、自分が正しいと考える結論を理由や証拠で支えることを表します。この用法は感情的な口論ではなく、論文、報告、裁判、政策論争などでも一般的です。

  • The author argues that the policy increased inequality.
    著者は、その政策が不平等を拡大したと論じています。
  • She argued for more funding for public libraries.
    彼女は公共図書館への予算増額を主張しました。
  • Several experts argued against the proposal.
    複数の専門家がその提案に反対する論拠を示しました。

活用は argue–argued–argued、進行形はeを取って arguing です。

argue that / for / against

argue that + 文:〜だと論じる

argue for + 名詞:〜に賛成する理由を述べる

argue against + 名詞:〜に反対する理由を述べる

claim that も「〜だと主張する」ですが、claimは主張内容を提示することが中心で、argueは理由や論拠を展開する点が強く意識されます。

argueの意味2|「言い争う・口論する」

人と意見が衝突し、ときに怒りながら言い争う意味もあります。この場合は argue with 人 about / over 話題 がよく使われます。

  • I don’t want to argue with you.
    あなたと言い争いたくありません。
  • They argued about money all evening.
    彼らは一晩中お金のことで口論しました。
  • The neighbors were arguing over the boundary.
    隣人同士が境界をめぐって言い争っていました。

3語を置き換えると何が変わる?

同じpolicyを目的語にしても、文が描く場面は変わります。

We discussed the policy.
政策について意見や情報を交換した。

We debated the policy.
政策の賛否・異なる立場を真剣に論じた。

We argued about the policy.
政策について意見が衝突し、言い争った。

We argued for the policy.
政策に賛成する理由を示した。

discussが常に穏やか、debateが常に正式、argueが常に怒った口論というわけではありません。構文と文脈を合わせて確認することが大切です。

talk・negotiate・quarrelとの違い

単語中心的な意味3語との違い
talk about〜について話す日常的で範囲が広く、詳しい検討とは限らない
negotiate交渉する条件を調整し、合意を目指すことが中心
quarrel口げんかする人間関係での感情的な争いを強く表す
dispute異議を唱える、論争する事実・権利・主張が正しいかを争う響き

よくある間違い

🔺 We discussed about the new schedule.

⭕️ We discussed the new schedule.

discussの後ろには話題を直接置きます。

🔺 The report argues about remote work is more productive.

⭕️ The report argues that remote work is more productive.

主張内容を文で続けるときはargue that + 文です。

Q. debateは必ず2チームで行いますか?

いいえ。競技討論では対立するチームが一般的ですが、社会的な論争、議会での審議、複数案を自分の中で熟考する場合にもdebateを使えます。

discuss・debate・argueを選ぶ3ステップ

  1. 話題について意見・情報を交換し、詳しく検討するなら discuss
  2. 賛否・異なる立場を正式または真剣に論じる、選択肢を熟考するなら debate
  3. 理由を挙げて自説を支える、または人と言い争うなら argue

参考資料:Cambridge Dictionary「discuss」Cambridge Dictionary「debate」Cambridge Dictionary「argue」Merriam-Webster「discuss」Merriam-Webster「debate」Merriam-Webster「argue」

3問で確認|discuss・debate・argue

話し合い、討論、根拠を示す主張の違いを文脈から選びましょう。

第1問:We need to ___ the plan with our manager.
第2問:The candidates will ___ the tax proposal on television.
第3問:The author ___ that the current rule is unfair.

まとめ

  • discussは意見や情報を交換して詳しく検討する。話題の前にaboutを付けない
  • debateは異なる立場を正式・真剣に論じるほか、選択肢を熟考する意味もある
  • argueは根拠を示して主張する意味と、人と言い争う意味がある
  • argue that / for / againstは主張、argue with 人 about / over 話題は口論でよく使う
  • 単純な対立の強さだけで分けず、目的と構文で選ぶ

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