強い人、強力なエンジン、逆境に強い交渉人、丈夫な机は、すべて「強い」と訳せます。しかし、力の大きさなのか、壊れにくさなのか、困難に耐える性質なのかで自然な単語は変わります。
日本語訳を一つ覚えるのではなく、「何を基準にその語を選ぶか」まで押さえると、文脈に合う語を判断しやすくなります。
「強い・丈夫な」を表す4語の違いを30秒で整理
- strong:体力・構造・味などの強さを広く表す
- powerful:大きな力や影響を発揮できる
- tough:困難・衝撃・痛みに耐えられる
- sturdy:作りがしっかりして安定している
意味の中心・選ぶ基準・代表表現を表で比較
| 単語 | 選ぶ基準 | 代表表現 |
|---|---|---|
| strong | 体力・構造・味などの強さを広く表す | strong muscles / strong argument |
| powerful | 大きな力や影響を発揮できる | powerful engine / powerful leader |
| tough | 困難・衝撃・痛みに耐えられる | tough person / tough material |
| sturdy | 作りがしっかりして安定している | sturdy table / sturdy boots |
4つの基準から文脈に合う語を選ぶ
- 体力・構造・味などの強さを広く表すなら → strong
- 大きな力や影響を発揮できるなら → powerful
- 困難・衝撃・痛みに耐えられるなら → tough
- 作りがしっかりして安定しているなら → sturdy
迷ったときは、強さだけでなく、後ろに来る名詞や定番の構文も確認すると判断しやすくなります。
strong:体力・構造・味などの強さを広く表す
人の筋力、建物の構造、においや味、意見や関係などが弱くないことを表す最も広い基本語です。strong person、strong bridge、strong coffee、strong argument のように具体・抽象の両方へ広く使えます。
You need a strong rope for this job.
この作業には強いロープが必要です。
She presented a strong argument.
彼女は説得力のある主張を示しました。
strongで覚えたい組み合わせ
| 表現 | 覚え方 |
|---|---|
| strong muscles | 中心イメージ「体力・構造・味などの強さを広く表す」と結び付けて覚えます。 |
| strong argument | 中心イメージ「体力・構造・味などの強さを広く表す」と結び付けて覚えます。 |
| strong coffee | 中心イメージ「体力・構造・味などの強さを広く表す」と結び付けて覚えます。 |
powerful:大きな力や影響を発揮できる
機械・組織・人・感情などが、他へ強い作用や影響を与える能力を持つことを表します。powerful engine、powerful leader、powerful message が定番です。単なる筋力より「力を及ぼす」点が中心です。
The car has a powerful engine.
その車は強力なエンジンを搭載しています。
Her speech had a powerful effect on the audience.
彼女の演説は聴衆に強い影響を与えました。
powerfulで覚えたい組み合わせ
| 表現 | 覚え方 |
|---|---|
| powerful engine | 中心イメージ「大きな力や影響を発揮できる」と結び付けて覚えます。 |
| powerful leader | 中心イメージ「大きな力や影響を発揮できる」と結び付けて覚えます。 |
| powerful message | 中心イメージ「大きな力や影響を発揮できる」と結び付けて覚えます。 |
tough:困難・衝撃・痛みに耐えられる
人が精神的・身体的に打たれ強いこと、素材が簡単には破れないこと、状況が厳しいことを表します。tough person、tough material、tough decision が自然です。「難しい」という別の意味も重要です。
She is tough enough to handle criticism.
彼女は批判に耐えられる強さがあります。
This fabric is light but tough.
この布は軽いですが丈夫です。
toughで覚えたい組み合わせ
| 表現 | 覚え方 |
|---|---|
| tough person | 中心イメージ「困難・衝撃・痛みに耐えられる」と結び付けて覚えます。 |
| tough material | 中心イメージ「困難・衝撃・痛みに耐えられる」と結び付けて覚えます。 |
| tough decision | 中心イメージ「困難・衝撃・痛みに耐えられる」と結び付けて覚えます。 |
sturdy:作りがしっかりして安定している
家具・靴・建物・体格などが堅固に作られ、日常的な負荷で壊れたり倒れたりしにくいことを表します。sturdy table、sturdy boots、sturdy construction が代表的です。影響力や意見には通常使いません。
The ladder is sturdy and safe.
そのはしごは頑丈で安全です。
Wear sturdy boots on the rocky path.
岩道では丈夫なブーツを履いてください。
sturdyで覚えたい組み合わせ
| 表現 | 覚え方 |
|---|---|
| sturdy table | 中心イメージ「作りがしっかりして安定している」と結び付けて覚えます。 |
| sturdy boots | 中心イメージ「作りがしっかりして安定している」と結び付けて覚えます。 |
| sturdy construction | 中心イメージ「作りがしっかりして安定している」と結び付けて覚えます。 |
同じ「屋外用の設備を選ぶ」の場面で4語を比較
同じ状況でも、単語を替えると話し手が注目する点が変わります。次の4文を一組で読むと、訳語だけでは見えにくい差が分かります。
| 例文 | 伝わる焦点 |
|---|---|
| The rope is strong. | 引っ張る力に耐えられる。 |
| The motor is powerful. | 大きな動力を発揮する。 |
| The cover is tough. | 摩耗や衝撃に耐えられる。 |
| The frame is sturdy. | 作りが堅固で安定している。 |
文法・コロケーションで間違えやすい3つの例
🔺 powerful coffee とする
味の濃さには strong coffee が定番です。
⭕️ This coffee is very strong.
🔺 sturdy opinion とする
意見の説得力なら strong argument / strong opinion を使います。
⭕️ She has strong opinions.
🔺 tough を丈夫の意味だけで覚える
a tough exam や a tough choice では「難しい」です。
⭕️ It was a tough decision.
4語は強さだけでなく対象と構文で選ぶ
strong は「体力・構造・味などの強さを広く表す」、powerful は「大きな力や影響を発揮できる」が中心です。
tough は「困難・衝撃・痛みに耐えられる」、sturdy は「作りがしっかりして安定している」に焦点があります。単語単体ではなく、代表表現と例文をセットで覚えるのが近道です。
文脈で選べるか3問で確認
文脈が示す判断基準に注目して選び、各問の「答えと解説を見る」を開いて確認してください。JavaScriptを使わないため、どの環境でも答えを確認できます。
入れ替えやすい語と迷ったときの判断基準
strong と powerful は入れ替えられますか?
近い文脈はありますが、strong は「体力・構造・味などの強さを広く表す」、powerful は「大きな力や影響を発揮できる」を強く示します。伝えたい焦点と定番の組み合わせを優先してください。
tough と sturdy の違いは何ですか?
tough は「困難・衝撃・痛みに耐えられる」、sturdy は「作りがしっかりして安定している」です。同じ日本語訳でも、話し手の評価軸が異なります。
会話で迷ったらどう選べばいいですか?
まず最も広い基本語を使い、意味を強めたいときや、定番の名詞・構文があるときに別の語へ替えると自然です。比較表とコロケーションを一緒に確認してください。
理解を広げる形容詞の類義語
「強い・丈夫な」の使い分けは中心義と定番表現で決まる
- strong:体力・構造・味などの強さを広く表す
- powerful:大きな力や影響を発揮できる
- tough:困難・衝撃・痛みに耐えられる
- sturdy:作りがしっかりして安定している
日本語訳だけで選ばず、何を評価しているのか、どの名詞と組み合わせるのかを確認すると使い分けやすくなります。