英語の勉強にとても役立つ「単語帳」
使用頻度や過去の実績により抽出された単語がまとめられているため、勉強の効率化を図る上でも重要な参考書の一つです。
そんな便利な「単語帳」ですが、非常に多くの種類が発売されており、

どれを選んだらいいか分からない
と悩んだことはありませんか?
「単語」を覚える前に疲れて消耗してしまわないように、売れ筋の3つの単語帳を比較してみました。
大きく分けて
・中身のレイアウトについて
・同じ単語「device」の解説比較
・どんな人に向いているか
と、主に3つの項目でレビューしてみたいと思います。

この単語帳気になってたんだ
という人の参考になれば嬉しいです。
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今、売れている単語帳比較
今回はこの3冊を比較していきます。
①英単語ターゲット1900
②新版 百式英単語 最速インプット→2023
③世界一わかりやすい TOEICテストの英単語
『英単語ターゲット1900』レビュー
英単語帳の中では特に有名な「ターゲット」シリーズ。
収録数が異なるターゲット1200、ターゲット1400も発売中です。
ターゲット1900の内容は
常に試験にでる基本単語が800語
常に試験に出る重要単語が700語
差がつく難単語として400語
となっており、実力に併せて段階的にレベルアップしていけるように構成されています。
ターゲット1900の中身レイアウト
ターゲット1900の中はこのようなレイアウトになっています。
左側には単語と主な意味が、右側には例文が記載されているのが特徴的ですね。
単語については他の品詞形も載せられている事が多く、関連する単語や熟語の解説が付いている場合もあります。
例文についてはほとんどが有名校の試験問題からピックアップされており、単語と同時に理解することで受験の対策やモチベーションアップにつなげる事も可能だと思います。
志望校の過去問を見つけるとやる気になったりしませんか?
ターゲット1900「device」の解説
ターゲット1900での「device」の解説はこのようになっていました。
メインの「装置」という意味の他に「工夫、たくらみ」も補足されています。また、動詞の形である「devise」の説明もありますね。
例文は神戸大から選出、その日本語訳も載せられています。
Sundials were the first measuring devices of time.(神戸大)
日時計は最初の時間計測装置だった。
引用:ターゲット1900 deviceより
一つの単語にこれだけの説明があれば不満を感じる事は無いでしょう。
例文が不要である、または確認する余裕が無いという人はページの右半分は気にせずに、左半分の単語だけを覚え進めることも出来るので、ターゲット1900のレイアウトは総じて使いやすいと感じました。
ターゲット1900は受験生におすすめ
ターゲット1900は大学受験を目指している方におすすめ出来ると思います。
豊富な単語量、そして有名校の例文も併せて理解することで過去問に触れることにも繋がります。
辞書代わりの1冊としてカバンに入れておいても便利ですよ。
『新版 百式英単語 最速インプット』レビュー
「音読するだけで覚えられ、九九のように反射的に意味が出てくる」という『新版 百式英単語 最速インプット』(以降、百式英単語)
少し懐疑的にも見えてしまいますが、この百式英単語は「どうやったら単語を覚えられるか」という部分に最も力を入れていると感じました。
それは目次の部分からも分かる通り、単語の記憶法を7日間(80ページ!)に渡って解説しています。
このような単語帳は珍しいですよね。
多くの人がやっている必ず挫折する方法
「毎日10個ずつ覚えよう。10日で100個、100日で1000個!」。多くの人がこういうやり方で覚えようとしています。
でも本当にそれで覚えられているでしょうか。
(中略)
100日たった頃には最初のページは忘れています。復習する?それはまた時間がかかりそうですね。残念ですが、挫折して当たり前の方法です。引用:百式英単語より
自分も同じ様な経験をしていますのでよく分かります。
興味のある方はぜひ百式英単語の記憶方法に触れてみてください。
百式英単語の中身レイアウト
百式英単語の中はこのようなレイアウトになっています。
解説は少なめで例文なども無く、シンプルに羅列してあります。
百式英単語「device」の解説
(クリックで大きくなります)
百式英単語での「device」の解説はこのようになっていました。
単語と意味、そして発音だけの本当にシンプルな表記になっていますが、これは百式英単語の記憶法を意図してのでもあることを補足しておきます。
また、今回比較した3つの単語帳の中で、唯一カタカナ読みがついているのもポイントですね。
カタカタ読みが振ってあると親しみやすく感じる人も多いと思います。
百式英単語は初めて、もしくは一度挫折した人向き
百式英単語は初めて単語帳を使う人、もしくは単語帳を購入したけど途中で挫折してしまった人におすすめ出来ると思います。
いくら使用頻度が高いといっても、その単語自体を覚えられなければ何の意味もありません。
百式英単語による記憶法でまず最初に覚え方を理解することが結果として一番の近道となりえます。
また、センター試験も東大にも出てくる単語約99%カバーという説明通りの実用的な単語ばかりが収録されているため、単語のボリューム不足を感じる事も無いと思います。
『世界一わかりやすい TOEICテストの英単語』レビュー
人気予備校講師「関正生」先生によるTOEICに特化した単語帳『世界一わかりやすい TOEICテストの英単語』(以降、世界一分かりやすい英単語)
本の名前の通り、関先生の分かりやすい解説が光る一冊となっており、
・単語の語源
・追加で覚えたい単語、表現
・TOEIC試験でのアドバイス
などのコメントにも注目です。
また、キラーフレーズと称して様々な熟語や例文などが掲載されているため、TOEICだけでなく実用的な部分にも力が入れられていると感じました。
世界一わかりやすい英単語のレイアウト構成
世界一わかりやすい英単語の中はこのようなレイアウトになっています。
単語の1つ1つにキラーフレーズが付けられ、全体を通して解説があり、まるで参考書のようでもありますね。
一見すると単語帳にしては少し情報量が多すぎるようにも感じますが
Passengers are allowed up to two carry-on items.
(乗客は手荷物2個までです)ゲームの影響で、ドラクエ世代としては「便利な道具」のイメージがつきまとってしまうのですが、普通に「品物」という意味です。キラーフレーズのup to 〜 は「〜まで」という前置詞です。
引用:世界一わかりやすいTOEICテストの英単語 itemより
このように関先生の解説がとても面白く、ただ読んでいるだけでも印象深く頭に入ってきます。
関先生が人気な理由も納得しました。
世界一わかりやすい英単語「device」の解説
(クリックで拡大します)
世界一わかりやすい英単語での「device」の解説はこのようになっていました。
単語の部分はシンプルですが、使える例文と分かりやすい解説にて綺麗にまとまっていると思います。
世界一わかりやすい英単語はじっくりと勉強したい人におすすめ
世界一わかりやすい英単語はじっくりと勉強していきたい人におすすめだと感じました。
予備校講師のとても分かりやすい解説により、言葉の本質やよくある使われ方などを深く理解することが可能だと思います。
また、本単語帳はTOEIC用とはありますが、センター試験や受験対策などにも十分に活用することが出来ると思います。(収録されている単語数は他の2冊に比べて少なめですが)
まとめ おすすめの単語帳と自分が選ぶ1冊
おすすめ出来ると思います。
最後に、この3冊の中で自分が選ぶとしたら
にします。
この本で説明されている記憶法は、英単語だけで無くどのようなことにも役立てる事ができるため、一番最初に選ぶ1冊としては最適では無いでしょうか。
以上、参考になれば嬉しいです。