中学生が英検3級・準2級・2級に合格した勉強方法と、
実際に使用した参考書・単語帳などを紹介します。
英検に合格した中学生は留学経験はありません。
(当然帰国子女でもありません)
これから英検を受験される学生や初学者の方の参考になれば嬉しいです。
英検3級の勉強方法と合格
英検3級の難易度は中学卒業レベル程度と言われていますが、
パーフェクト解答を目指さなければ、中1の段階でも十分に合格可能です。
特に文法問題は単語力でカバーできる部分があるため、
頻出する単語を覚える勉強方法が効果的です。
例えば次の例題
You have to write your name and ( ). How old are you, Takeshi?
1 age 2 line 3 air 4 capital
引用:英検3級過去問
中学1年生の段階ではhave toの意味を習っていませんが、
後半に続くHow old are you?「何歳ですか」の部分で年齢を聞いているのだと推測できます。
age(年齢)という単語を知っているだけで解ける問題と考えて良いでしょう。
中学生が英検3級合格のために使った参考書と単語帳
英検3級の勉強に使ったのは学研の単語帳1冊と、
英検公式サイトに記載されている過去問だけでした。
とはいっても中学生が単語帳を丸暗記するのもなかなか大変なので、
まずは出題率の高い単語の中から自分が知らないものを抜き出し、
それだけを優先的に覚えるのがコツです。
(セクションの区切りに練習問題が付いているのも役に立ちます)
また、文法や長文問題で分からない単語があった際には、
辞書では無くこの単語帳で調べる癖をつけながら勉強すると良いと思います。
その時、一度調べたところには付箋を貼っていくと「勉強している感」も出てやる気が上がります。
英検3級の勉強は、この単語帳を最大限に利用していきましょう。
英検準2級の勉強方法と合格
中学生にとって準2級を合格するにはそれなりの勉強が必要になりますが、
ポイントを踏まえることで十分に対応が可能です。
具体的に言うと、学校でまだ習っていない文法について完全に理解する必要は無く、
長文読解やライティングに慣れる方が重要だと思います。
長文の穴埋め問題を例にとると
This shows that phased-in retirement can actually help companies ( ) and also make their workers happier.
1 find new workers 2 make more money 3 save some time 4 buy more supplies
引用:英検準2級過去問
中学では習わない単語がたくさんでてきていますね。
この問題を正解するには、出題範囲前後の文脈を参考にする必要があります。
こういった英検特有の問題を対策することが、合格への道筋です。
中学生が英検準2級合格のために使った参考書と単語帳
英検準2級の勉強に使ったのは旺文社の単語帳1冊と、学研の参考書1冊でした。
前述した通り長文やライティングの対策が必要不可欠なので、
解説がしっかりしている参考書を選ぶことをおすすめします。
(長文解説は全訳が、ライティング解説は解答例が2パターン記載されている)
特にライティングについての勉強は学校の試験対策にもなるので、
役立つ部分が大きいと思います。
英作文が苦手な方はじっくりと解説に目を通して、
まずは形式的な受け答えができるよう練習しましょう。
英検2級の勉強方法と合格
留学経験等が無い中学生にとって、英検2級合格はかなり難易度が高いと思います。
見たことのない単語や文法、試験用紙を埋め尽くす長文が高い壁となりますが、
理解に時間が必要なものは後回しにする(飛ばす)という切り分けをしていくと良いでしょう。
例えば
Having ( ) his cup of coffee, Harry paid his bill and left the cafe.
1 finish 2 been finished 3 finishing 4 finished
引用:英検2級過去問
英検2級でよく出題される「分詞構文」の問題ですが、
正解を得るために時間をかけてこの文法を理解するよりも、
英検準2級と難易度がさほど変わらないリスニングやライティングで点数を取りにいった方が効率が良いと思います。
中学生が英検2級合格のために使った参考書と単語帳
英検2級合格のために使ったのは学研の単語帳と参考書でした。
単語帳は旺文社より学研の方が見やすいとの中学生の意見でしたので結局学研に戻りました笑。
本参考書ですが、長文の解説には別記で単語とフレーズを記載してくれています。
最初のうちはこの部分だけを参考に長文読解に挑むと良いかと思います。
また2次試験の問題も複数年分用意されているため、
この参考書1冊で完結させられる嬉しいポイントです。
もちろん全ての音声CD付き(ダウンロードも可能)
中学生が英検合格に費やした時間とコツ
受験する本人の学力や学年にもよるので一概には言えませんが、
ことは必ず意識してください。
何度か記述していますが、
英検では点数を取れるポイントを見つけ、
その部分を落とさない事が大切です。
与えられた時間の中である程度の取捨選択が必要になってきますので、
本番のテスト同様の条件で問題を解くことに慣れさせておくことを忘れないでくださいね。
英検は高校受験や進学に使える
英検・TEAP・IELTS 活用校検索(英検サイト)
様々な高校、大学などで英検取得者に対して入試に有利な判定、
また奨学金等への優遇措置を設けています。
そういった意味では英検の勉強は入試対策の一種とも言えますね。
むしろ就職時にも使えるので一生役立つ資格の一つでしょう。
社会人になるとまとまって勉強する時間が取れなくなってしまうため、学生のうちに取得に向けたチャレンジをしておくのは本当におすすめです。
英検3級を受けても意味が無いのか
「英検3級は受かっても意味がない」
こんな話を結構耳にするんですが、私は全くそうは思いません。これは中学生だろうが大人だろうが同様です。
チャレンジすることの大切さや結果を出すことの難しさはいろんなきっかけから学べるものです。英検もそのうちの一つだと思います。
「英検3級は受かっても意味がないと言っている人は相手にしない」
こう考えておきましょう。そんな事を言う人ほどたいてい何の資格も持ってなかったりします。
まとめ 中学生から英検を
・対策次第で2級まで取得可能
・高校入試、大学や社会人でも使える
「受けようかな?」
「受けさせようかな?」
と思っているだけで行動に移さない人は多いと思います。
自分を変える・変えさせるのは、今この瞬間からでもいいはず。
チャレンジできる状況なら一歩踏み出してみませんか?