権威のある「ウェブスター辞書」に新しい言葉として、自分の性を男性と女性のどちらでも無いと認識している人を指す単数代名詞として「they」を登録したと発表がありました。
The nonbinary pronoun ‘they’ has been added to the dictionary. https://t.co/tadl1VdfB0
— Merriam-Webster (@MerriamWebster) September 17, 2019
以前よりそういった傾向はありましたが、本件を皮切りに脚光を浴びそうですね。
少し解説してみたいと思います。
The nonbinary pronoun ‘they’
ウェブスター辞書より引用しながら解説していきます。
nonbinaryの意味
not restricted to two things or parts
of, relating to, or being a system of numbers that does not use 2 as its base
relating to or being a person who identifies with or expresses a gender identity that is neither entirely male nor entirely female
本件では3文目の解説が当てはまりますね。
relating to or being a person who identifies with or expresses a gender identity that is neither entirely male nor entirely female
(男性でも女性でも無いと認識している、表現している人や関係しているもの)
theyの意味
those ones : those people, animals, or things
used to refer to people in a general way or to a group of people who are not specified
used with an indefinite third person singular antecedent
used to refer to a single person whose gender identity is nonbinary
今回追加された4文目を見てみます。
used to refer to a single person whose gender identity is nonbinary
(自分の性を”nonbinary”とする人を指すのに使われる)
今までのように「彼らは、彼女らは、それらは」などの内容は変わらず、新しい意味が加わったということになりますね。
単数代名詞「they」の動詞はどうなる?
これは自分の考えも入っていますが、今まで通り変わらずに
be動詞…are(were)
一般動詞…そのまま
だと思います。
これまでも不確定な人(たとえ一人だと想定出来たとしても)を指す場合などにtheyを使う場面は珍しくなく、今回も同じような考えで大丈夫だと思います。(間違っていたら修正します)
単数代名詞「they」は賛否両論
この件のTwitterを見ていると、当然ながら
・賛成の人
・反対の人
がいました
反対意見の中には、
・ジェンダーへの理解が浅い人
・文法がおかしくなるという人
・新しい言葉を作って対応すべきだと言う人
とこちらも色々な意見があり、それぞれの想いの深さというものを感じました。
英語は日本語ほど言葉の流行り廃りがありませんが、時代によって変化していく様子は一緒なので、物事を柔軟に考えながら適応していきたいと思います。
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